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スケールについてプレイヤー目線で考える

スケールを覚えたいかぁぁぁぁぁ

弾けるようになりたいかぁぁぁぁぁぁ


この記事では、プレイヤー目線でスケールを覚えたり、演奏できるようになること

特にアドリブなどの即興的なシーンで対応できるようになるための考え方をシェアします!





待って!!無理っ スケール多すぎwww問題


7音のスケールがあれば、それを並び替えた7種類のスケールが存在しています

例えばメジャースケールは 「ドレミファソラシド」 です

これを「レミファソラシド」と並び替えるとレのドリアンスケールになります

「ファソラシドレミファ」とすれば、ファのリディアンスケールになります



これらを瞬間的に演奏し分けているという説明を受けると

めちゃくちゃ難しいことをしているような気になりませんか?



しかしリディアンスケールを、ドから並べ替え直すと

ド レ ミ ファ# ソ ラ シ ド となりますと

メジャースケールとリディアンスケールの違いは「ファ」か「ファ#」か、のみとなります。



このようにスケールの中には部分的に一致している音列が存在するので、どの音を基準に考えるかで複雑さをほどくことができます。



一見複雑なスケールをほどく考え方


例としてディミニッシュスケールをみてみましょう!

ディミニッシュスケールでよく説明されるのは

CdimとDdimからなるスケールというやつです

譜例1


このように並べ替えるとCdim Ddimとなります

このように分けるとディミニッシュコードを強く意識することになります。



また代表的なスケールの一部から音列の形を考えると

譜例2


マイナースケールの最初の4音はド レ ミb ファという形ですが

ディミニッシュスケールの最初の4音も同じくド レ ミb ファです

またディミニッシュスケールの5音目からの音列も同様にド レ ミb ファシェイプとなっています。このように考えるとド レ ミb ファという形を覚えていると演奏できます!


譜例3


ディミニッシュスケールの2音目からみるとミファソシェイプが連続しているのがわかります。


このようにスケールの一部分を抽出すると、聞き慣れた音列と一致する部分あります。

では、どういう練習をすればいいのか?という疑問に寄り添いたいと思います。


基準音を切り替えるトレーニング

ここまでの説明で勘のいい方なら気がついたかもしれませんが

「移動ド」的な視点を持って演奏することが重要です。


エニーキーのスケール練習をする時に、実音と同時に

スケールにおける何番目の音を弾いているのかという意識を向けましょう。


例えばこの音列を見た時にどんな規則性、考え方で演奏しますか?


譜例4


常に一つの音、例えば最初の「ド」を基準にメロディのインターバルを観測しようとすると複雑になります。

ドレミファ、ミ ファ# ソ# ラ、ラb シb ド レb、ドレミファ

指で音を追えても、構造の本質に気が付きにくいように思われます。


しかしこれを下記のように捉え直すと

譜例5


これはドレミファの到達点のファから半音下げた音を基準として

またドレミファのシェイプを繰り返している音列とすっきり説明できます。


このようにメロディの途中、スケールの途中で音列の基準となる音を

切り替える考え方はアドリブ演奏を行う上で有効的です。


演奏をする時にプレイアビリティ(運指やフレーズのまとまりの考え方)やコードチェンジなどの理論的な背景に応じて、基準となる音を切り替えながら演奏することが、複雑なスケールやフレーズをアドリブで演奏する上で重要になります。


スケールをミクロに捉え本質について考える

スケールをミクロに捉えると、連続する2音間のインターバルの組み合わせと説明できるでしょう。

ドレミファソラシドは全全半全全全半というインターバルで整列しています。

これらの特徴的な部分をとりだして「ドレミファの形」という風に考える方法を紹介しました。


本質的に捉え直すと実際に演奏しているのはのはスケールではなくてインターバルの連続と言えるのかもしれません。

想像してみてください。基準音から全てのインターバルへアクセスできる能力、そこからまた全てのインターバル、さらにまた全てのインターバルへと移動できれば、全ての音が瞬間的に演奏できるようになりますよね。


しかしその理想をいきなり実現することは難しいし、中には音楽的にイケていない選択肢も存在しているでしょう。

果てしない選択肢の中から、音楽への流用性が高いインターバルを抽出したまとまりがスケールなのかもしれません。


インターバルの持つ相対性、音と音のつながりを俯瞰して捉えることができるようになれば

スケールという考え方はスキップしてもいい概念なのかもしれませんね!



まとめ

・複雑なスケールを演奏する時には、部分的に既知のスケールのシェイプで捉え直す

・そのためには日頃から、基準となる音を切り替えて考え、演奏する必要がある

・スケール練習や演奏の本質的なゴールはインターバルの完全なコントロールにある


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