ぴゅら子のジャズアナはじまるよ〜お!
この記事はPart2です!前回の記事はこちら から!
題材にする曲は引き続きチャーリーパーカーのコンファメーション『Confirmation』
前半ではこのように解説する理由など細かいことを説明しているので是非読んでください!
この記事では親みを込めてコンファメと呼ばせていただきます!
偉人たちの間でもメロディに微妙な揺れがありますが、こちらのテイクを参考にしました。
ということで、譜面にまとめてみました!
後半の記事ではBと後半のAパートを取り上げます!
緑色の文字(上段)がコードに対するインターバルです
そして、青文字(下段)が想定スケールに対するインターバルです
緑はいわゆるコードを追いかけた時に見えるインターバルの世界です。
そして、青は移動ドで歌唱した時に見える世界です。
アナライズ本編
コードの切り替わるタイミングで赤線を引いています!
Bパートは全体的にコーダルなコンセプトです!
1小節目はコードトーンのみのフレーズ。2小節目はF7が前半部分はF7sus4に変形しています。これはCm7が引き継がれていると考えることもできるでしょう。このようなコードの変形は頻出です!
2小節目の後半は#9やb9とオルタードテンションが登場しています。このタイミングでF7に切り替わったように聞こえます。
3小節目はBbのM7からM6へ流れるフレーズです。
2段目の5小節目は半白前からフレーズがはじまっています。
よく見るとBb Ab A Gb F E Ebとスケールを下降するような流れが見えますね!
コードトーンを強調しながら、スケールを下降しているフレーズはビバップの特徴的なフレーズだと思います!
6,7小節目はコードトーンを中心にしてますが、6小節目はリズム的で7小節目はメロディアスな感じですね。
8小節目は前半部分がGm7-5になっていて、Gm7を無視してC7(-9)になっていると説明されがちなので、今回はC7目線から説明してみました。
続き!の譜面
※ここからは、この譜面の頭を1小節目として話します
このパートは前半のAと似ています。ほとんど一緒と言っても過言ではないです。
前回に付け加えるような解説をしてみようと思います。
たびたびコードトーンを追いかける中に、スケールを上昇したり加工したりする流れがあることを説明してきましたが、1小節目の3拍目裏から、E F G A Bb A Gという流れがありますね。
アドリブ演奏が誕生するときにコードの切り替わりを、作るためにスケールライクな流れが発明されました(正確にはそういう傾向が生まれたと言われています)
スケールの流れのような2度下降や7度上昇する旋律の作り方を、リニアラインと呼びます。
チャーリーパーカーのアドリブにもリニアラインはたくさん潜んでいるので注意しながら聞いてみてください。
このリニアラインは装飾音などを無視して俯瞰的な視点を持つことで見えてくることが多いです。
リニアラインについてはめちゃくちゃ奥が深くて、ジャズのウォーキングベースラインを作る上でもとても大切な考え方なのでまたの機会に深堀してみようと思います!勉強しておきますね!
5小節目や6-7-8小節目はコーダルな発想というよりはスケール的なフレーズと捉えた方が入ってくると思います。
メロディが終わりそうな気配があるフレーズってありますよね。終止形と言ったりしますが、この終止形を伴うようなフレージングはスケールライクに考えた方が、整理しやすいことが思います。
まとめ
ビバップ的なメロディのコーダルな視点とモーダルな視点での解説をしていきました。
納得する部分もあれば「で?コードにないする度数がわかったからなに?」という疑問もあるでしょう。
ここまで作業は前準備の段階で、曲を自由に演奏するために必要なプロセスなんじゃないかと思います。
今回解説したような度数の話をしっかり理解して感覚的に整理されること
加えてAny Keyトレーニング、メカニカルトレーニングを積むことで
このような複雑な曲でもあらゆるキーで演奏できるようになると思います。
私もまだまだ研究中ではありますが、次回はここからもう一歩演奏するための景色の転換といいますか、メロディの度数という数字を演奏するための考え方に切り替えるような話をしてみたいと思います!
若干ベーシスト(指板楽器奏者)寄りの説明にはなってしまうかもしれませんが、なるべくいろんな楽器に当てはまるような言葉に置き換えてみたいと思います!
なんと今回の記事で20回目のジャズアナ更新でした!
読んでくれる方、応援してくださる方のおかげで続けることができています!本当にありがとうございます!
この記事は全文無料で読めるように設定されています!解説
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