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音楽のアイデアを演奏する方法

アイデアを形にするための基礎トレーニングの方法や作り方を紹介します!

「アイデアを形にする」ことが目的なので譜面だけを見て取り組んでもあんまり効果はないです。

しかし課題に対する考え方、つまり音楽の傾向とか理論とか、あるいは演奏したい内容の一部を課題に変換して手や耳に馴染ませるような練習について書いてみようと思います。



譜面も用意していますが、この譜面そのものが役に立つというよりは

「なんで譜面にあるような練習方法が必要なのか」とか「どうやって譜面のような練習に行きつくのか」という発想や考え方が今後の演奏人生を豊かにしてくれることだとおもいます!


譜例はこちらから!



音のアイデアを実際に演奏するステップ


頭の中にある音楽がいきなり演奏できるようになることはありません

思いついたメロディを、鼻歌で口ずさんで音程が合わなかった経験は誰もがあるとおもいます。日頃、意思を伝えるために使いまくっている声でさえ楽器として音程の正確さを身につけようとするには至難の業で、日々の努力が必要です。

頭の中にある音を演奏するための流れについて考えてみましょう!


  1. 頭の中で音楽をながしてみる

  2. メロディや和音のイメージを分析する

  3. 実際に音に出すトライアル&エラーを繰り返す

  4. 微調整や能力の拡張を繰り返す

  5. 頭の中で流れる音が弾けるようになる


大きくこの5段階があるとおもいます。

この記事では2〜3を進めるための考え方についてシェアしたいと思います。


音楽を分析するために必要な知識や能力


分析には音楽理論の知識がある程度必要ですが、それ以上にいい耳をもっていることが優先されます。

再現するためだけならば、その音を使う理由(理論的背景)は知らなくても可能です。

しかし聞き取れなくては再現は不可能です。なのでまずは、音感を身につけていきます。


音感は一日で身につくようなものではないので、楽器の操作と音感を

結びつけながらトレーニングをしていきます。


音楽を聞き取る作業は、大きな地図の中から必要な部分を切り取ってズームするような作業に似ていると思います。


メロディを聞き取るときに一音だけに耳を澄ませて音をとるのは、地図をかなりズームしている状況に似ています。

ハーモニーの真ん中の音を聞き取るという状況は少しだけ引いてみた景色です。

周囲の高低差とかを地図で見るときには少し俯瞰した地図が必要ですよね。

ハーモニーの一部を聞き取ろうとするには、その音の前後関係や同時になっている音も一緒に考えた方が聞き取りやすくなったりします。


音感トレーニングは必要に応じて集中する音や、その音の範囲をコントロール

することが大切です。

つまり一音だけを聞き取れても効果は低いということです。


譜例から方法論をまとめる

ここで譜例のAを見てください。短いですがいろんなトレーニングの種が詰め込まれています。


意識すること

・まずはメロディの音の流れをイメージできるようになろう

このメロディは跳躍を多く含みます。

「ドレミファのように隣り合った音は歌いやすいけど、レ↓ ド↑みたいに音程が離れていると歌いにくい(歌えない)」という経験はありませんか?

これは、単純に歌い慣れていないというだけです。

なので積極的に歌いましょう!


・メロディ間のインターバルにも着目する

譜面には記載がありませんが、メロディの間のインターバルにも注目してみましょう。

例えば1段目のD Fはm10上昇でF Gはm7下降、GFはm7上昇、FEはM7下降・・・

このように、メロディ間のインターバルを整理していくという作業こそが、メロディを

聞き取るために必要な耳の能力です。


・メロディがコードに対してどんなインターバルを持つのか意識してみる

譜面をみると、FはDm7にとってm3rdでGにとってはm7だということがわかります。

同じ音でも、コード間でインターバルが変わります。コードに対してコードトーン

やテンションがどんな響きを持つのか考えることが重要です。

この情報は複雑に変化する和音の中でヒントになります。先程の話でいうところの、少し引いて見るような視点です。


このようにたった12小節の内容ですが、いろんな課題に対応する譜例です。

こういった譜例は一例にしか過ぎません。なので、いろんなバリエーションを自分で考える

ことができると思います。

このように、自分で課題を作り繰り返す作業2〜3ステップです。


音楽の仕組みを部分的に抽出する

次は譜例Bを見てください。

ただコード進行とそのルートがメロになっているだけの譜面です。

どういう意図があると思いますか?


記事の続きは…

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