こんにちはぴゅら子です!
アドリブClassも3講目にしていよいよ音楽を実際に分析するという段階に入りました!
第0講でも話した通りアドリブの本質とは
自己の表現と他人からとらえられる表現を一致させていくことが表現であり演奏の上達の真髄である!
という考えています。
これまでは「自分の表現」に重きを置いて話してきました。
ここからは少し視点を変えて「他人からどう捉えられるか」という部分にフォーカスしていきます。
そのために必要なことが客観視です。
他人の気持ちにとって変わることはできないので
一般的にこうだよねぇという考え方を知ることが大切だと考えています。
ここで問おう
では「一般的にこうだよね」ってことは何を調べればいいとおもいますか?
レッスンでしょうか?理論書でしょうか?色んな考え方があるでしょう。
おそらく思いついたことは全て間違いではないのでためしてみてください。
私が提案したいことは(答えはもちろん一つではないですが)
自分が演奏したいと思うスタイルを演奏している人たちの演奏を分析することです。
一曲の中から「ここ好き!」と感じる10秒〜30秒くらいを見つける
なんでそこが好きなのかを考える
一人一人の役割、やっていることを考えてみる
耳コピができなくてもOKです。
誰の何がきっかけとなって「その好き!」なことが始まっているのかなと考えるだけでも相手の気持ちになることができるよ BYぴゅら子
ドラムのフィルインがきっかけになって、ピアノのフレーズが始まっているな?
ピアノのフレーズのリズムがきっかけになって、ドラムやベースが追従しているな?
そんなことを考えるだけでも十分に意味があると思います。
まず、演奏を聞くときの考え方とかが変わるし、世の中に溢れる音楽の骨の髄までしゃぶり尽くして遊べます。
つべこべ言わずに普段ぴゅら子がやっている
音楽を聞く時の頭の中を可視化してみたのでよかったら参考にしてください。
例1
この曲知ってますか?マイケルブレッカーの遺作(だったはず)となるアルバムなのですが
私はこのシーンがとても好きなので聞いてみましょうか。
まずこのシーンはメセニーのギターソロ中のフレーズから始まります。
ディミニッシュスケールを降って登るという繰り返しのメカニカルなフレージングをしています。リズムも少し特徴的で「たたたー、たたたー」というリズムを繰り返していますね。
注目して欲しいのが、その後のハービーのピアノのバッキングです。
メセニーの「たたたー、たたたー」というフレーズの終わり目の音を完全に予測してユニゾンしていますね。そしてその展開が終わった後に「たたたー、たたたー」というリズムに呼応するようなリズム「んたたたーたたたー」で返しています。
そしてさらにドラムをよく聞いて欲しいのですが、前半部分のピアノのリズムを聞いてから、リズムを予測してスネアでついてきています。
そして3:30でバスドラを踏んでこの展開を終わらせています。ドラムはジャックディジョネットです。
そしてその間ベースのジョンパティトゥッチはずっとリフを繰り返していて渋いですね。
このように、相手のプレーに使用されているスケールやリズムを予測しながら、それに噛み合うようなアンサーを提供しながら進行していることがよくわかります。
例2
もう一つ。私の好きなシーンを聞いてみましょう。
サックスのスティーブウィルソンとビブラフォンのウォーレンバフェットの掛け合いのシーンです。
1:22でウォーレンのフレーズをよんで、カールアランがスネアを被せていますね。
1:32のピアノのピーターマーティンがコードをリハモして♭Ⅲかな?(間違えてたらすみません)から4度進行しています。それにアイデアを受けて次の展開のビブラフォンも4度進行するメジャーコードにリハモしたフレーズを弾いています。このフレーズに対してドラムが3拍フレーズを当てていてすごくマッチしている。もうワンコーラスくるかな?というところでピアノにバトンタッチ。ライブ感があって最高ですね。
めちゃくちゃ早いテンポですがしっかりとお互いの音を聞き合いながら演奏していることが伝わってきて、感動して泣きそうになってしまいます。
いかがでしょうか!?
最初は本当にざっくりでいいんです。スケールなんて分からなくてもいいです。
コードの音が取れなくてもいいと思います。
ただなんとなぁくピアノって、ドラムって、ベースってこういうプレイするんだなぁ
この感覚の重要さに気がついてから、おいおい覚えていけばいいと思うんです。
今回は演奏を聞いてそこで何が起こっているのかを考えるということが楽しくて、大事と言うことがなんとなく伝わっていれば幸いです!
こんな風な聞き方をすると何がいいかって
実際に自分が弾く能力が届いてなかったとしても、演奏中に周りの人たちが何をしているのかを聞き取るという能力のチャンネルを開いてくれるんですよね。
こうやって分析(というほど固いものではないと言うことがわかってくれたと思いますが)していくとアドリブ演奏ってマルチタスクな部分があるんですよね。
色んな楽器が相互に反応し合っていることを聞き分けようとすることで、演奏中のリスニングに割くリソースを削れると思っています。
視聴者「でも、ぴゅら子さんや!これが分かったとてどうやってリアルタイムで練習すればいいんですか?」
そうだよね。本当に果てしない道だなぁとぴゅら子も感じます。
次のクラスでは、コードからスケールを推測すること、スケールからコードを推測することについて紹介していくのでよかったらまた次回を楽しみにしていてね!
ところで宣伝なんですけど
ぴゅら子は今ボカロでジャズチューンを作ろうと裏で色々やってます!
まだ楽曲は投稿できていませんが、かわいいジャズ曲とかっこいいジャズ曲を
交互に投稿するボカロP目指して頑張っています
興味が湧いたらtwitterやYouTubeで「ぴゅらぴゅらP」をチェックしてみてね!
第3講あとがき ご挨拶
ぴゅら子のクラスについて
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