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Benny Golsonの『Stablemates』 アナライズ編



ごあいさつ

どうも!ぴゅら子です。今日から毎週ジャズのアナライズ記事を更新します!

更新は水曜日予定です!ブックマークして毎週見にきてください

セッション定番曲 Stablemates 作曲者はBenny Golson

難曲と言われることもあるこの曲をアナライズしていきます!

今回はアナライズ編ということで、コードやメロディについて確認します


Stablemates聞いてみよう!

ぜひ聞きながら読んでください

コード進行を分析しよう!

演奏する上でコードの機能や想定されうるスケールを検討することはとても重要です!

この曲はABAというフォームをしていて Aパートは14小節、Bパートは8小節あります

順を追って見ていきましょう!

Aパート

Aパートの14小節は実に色んなことが起こっています

一点ずつ見ていきましょう


・Em7 A7はDメジャーのツーファイブ A7はAb7へのドミナントモーション

・Ebm7 Ab7 DbM7はDbへのツーファイブ

・C7#5はいくつか解釈ができそうなので後回しにします

・Abm7 Db7 GbM7 はサブドミナントGbM7へ向けたツーファイブモーション

・Gm7-5 C7 Fm7はFmへのツーファイブ

・Fm Bb7 はEbmへのツーファイブ

・Ebm7 Ab7 DbM7はDbへのツーファイブ


まとめ

一個ずつを取り出して考えるとそんなに難しいことはしていないのですね

何かしらのⅡ-Ⅴの動きをしています

しかし、組み合わせていくとすこし複雑で難しく感じますね


さて、後回しにしていたC7#5について考えてみましょう

周りを見渡した感じどうでしょうか?


どこかに解決しそうな気配は感じませんね

こういう時はスケール上でどんな意味を持つのかを考えてみましょう!


整理しよう!

・Dbにとって半音下への進行

・C7はⅦ7でこれは、Ⅳ7と同じ

・トーナルセンターのDbに対して3mを持つ


Ⅳ7と捉えると……?

例えば枯葉の一番最後のコード進行

Eb7 D7 Gm G7

このEb7は似たようなニュアンスを持ちそうですね


でも、枯葉のコード進行はEb7からD7と半音下のドミナントへと下降していて

繋がっている感じがする一方で、Stablematesのこの進行ではつながりが緩いように感じませんか?

ちょうど似たようなコード進行があるんですけど それがブルースです

| Ⅰ7 | Ⅳ7 | Ⅰ7 | Ⅴm7 Ⅰ7 |

このⅣ7が裏コードのⅦ7になったようなコード進行なんですね


ちなみにStablematesの3小節